加藤諦三の言葉
http://i.bookmeter.com/b/4413230035
「自分の働き方」に気づく心理学

16/05/28
 頑張って仕事をしている人がいる。しかし何となく心の底で虚しい。なんの為にこんなに頑張って居るのか分からない。そういう人は自分の本当の望みが分かっていない。仕事に生きがいを持つためには何が必要で、何が不必要かが分かっていない。その判断能力がない。仕事に生き甲斐を持つために、絶対に必要なのは「自分を知ること」である。世の中には自分の不得意領域で頑張って居る人が居る。そして自分の仕事に生きがいを感じないで悩んでいる。 あるいは自分の歪んだ価値観に気がつかないで、一生懸命仕事をして報われない人も居る。 自分が何者であるかを分からないのでは、どんなに頑張って仕事をしても生き甲斐はない。先ず、自分はモグラなのか鷹なのかと言うことを理解し、その自分を肯定しなければならない。また努力すれば良いというものではない。努力に二種類ある。カレン・ホルナイが言う様に努力には健康な努力と神経症的努力とある。つまり仕事に生きがいを感じないときに、仕事そのものに問題があるのか、自分のパーソナリティーに問題があるのか、そこの正しい理解が不可欠である。自分は今の仕事に適していないと思っている。そう言う時に自分は仕事で問題を抱えているから苦しいのだと間違って解釈する人が多い。生きるのが苦しいのは、自分自身の本当の問題に直面することを避けている場合もある。それではどんな仕事についても仕事の苦しみは解決しない。人間の幸せにとって仕事を重要視しすぎる人が居る。だから定年というのが大問題になるのである。仕事は社会的には最も重要な問題である。しかし人間の幸せにとって重要なのは生き方の問題である。生きる態度である。心に葛藤を抱えた人の中には、皆から羨まれる様な仕事につくことが天国への切符と思っている人がいる。しかし心に葛藤を抱えている限りグリーン車の切符を買っても天国には行かない。これがエリートの自律神経失調症であり、不眠症であり、偏頭痛等の体調不良であり、うつ病である。グリーン車に乗って地獄へ行く人が多い。この本はグリーン車に乗って地獄へ行くよりも鈍行の列車で普通の座席に座って天国へ行くことの可能性を考えた。生きがいで大切なことは時間がかかると言う事である。全てを手軽に苦労なく手に入れることをよしとするテクノロジーの時代に、生きがいはテクノロジーの対極にある。(加藤諦三のHPより)


加藤諦三先生の言葉はとてもわかりやすく、心に届きます。モグラは鷹になれないが、鷹もモグラにはなれない。鷹にしか見えない景色もあれば、モグラにしか見えない景色もあるとわかれば、今よりずっと楽になる人もいるはず。
| masu17 | 21:01 | comments(0) | trackbacks(0) |
介護漫画
超高齢化社会へと突入した我が日本。
元気で長生きならいいけれど、なかなかそうもいきません。


今日は、50代の女性のブログを紹介します。
この作者は、認知症の91歳の義母と、リウマチで要介護5の86歳の義母の妹を自宅介護しているのです。


7人家族の真ん中で。


すごいのは、ほぼ毎日更新。トップ人気ブロガーなのでご存知の方も多いと思いますが。


まあ、いろいろ勉強になりました。認知症って、こんなふうに進むんですね。言葉かけもちょっと間違えると大変。その人の生きてきた歴史を大切にしてあげなくちゃなんですね。




要介護5の叔母さんを、車椅子やトイレに移動する時の痛くない方法なども解説してあったりして、この作者の優しさを感じます。





だけどやはり息抜きも必要で、月に一度2人一緒にショートステイに行ってもらっているし、ヘルパーさんや家政婦さんには毎日来てもらっている。


この2人のお年寄りに、充分な蓄えがあるということなんですけど、仕切り役の嫁(作者)に出会えたのが幸せだったんでしょうね。言い合いもあるけど楽しそうです。




過去ログは出版されていますので、一読されることをお勧めします。リアルタイムに、お年寄りの病気が進む様子、そしてそれをポジティブにとらえることのできる作者の人柄。素晴らしいです。

| masu17 | 13:30 | comments(0) | trackbacks(0) |
芥川賞「 火花 」
ピースの又吉直樹、芥川賞とりましたね。前から気になっていたので文芸誌をさっそく購入。芥川特集号の復刻版がオマケについています。


彼がシャレで純文学ファンを気取って居るのでは無いことは、今まで書いたものなど拝見しているとわかります。





実は私も純文学ファンでして、日本文学専攻、近代文学ゼミで芥川龍之介を卒論にした位です。


思えば中学生の時に芥川龍之介の「 トロッコ 」を読んで、あまりの面白さに勉強も忘れ、図書館の芥川を読破したものでした。又吉さんも「 トロッコ 」からハマったらしいですね、嬉しいな。


お決まりの太宰治の流れは私も経験済みです。





さて、感想を書かせていただきます。賞の重さから言うと、軽い感じはしました。しかし、人間は書けていると思います。芸人という職業を突き詰めて生きることは、こんなに苦しいのかと思い知らされました。


ただ、私としては最後がちょっと残念な気がしました。もうちょっと重々しい終わり方の方が良かったのでは。


でもやっぱりすごい、彼の今後も気になるところですね。これからも読ませて頂きます。


| masu17 | 16:50 | comments(2) | trackbacks(0) |
「怒り」読了。
読売新聞に連載していた頃から気になっていた、吉田修一の「怒り」読み終わりました。






フィクションにはあまり興味を持たない方なのですが、ある事件を彷彿とさせるこの本は手に取らずにはいられないような気持ちになりました。少しネタバレ、これから読む人はこの先読まない方がいいかも。


冒頭は、世田谷一家殺人事件を思い起こしました。殺人を行った家に滞在して、冷蔵庫のものに手を付けるところなど、犯人の薄気味悪さが際立っています。


それから目まぐるしくシーンが変わります。千葉の漁港、沖縄、鎌倉にそれぞれ犯人かと思われる男が一人ずつ現れ、そこに暮らす善良な人々に関わって来ます。読んでいる私はハラハラしながら文字を追います。疑いながら信じながら人々の感情が入り乱れ、犯人を追い詰めていきます。刑事にもまた生活があり、「人を信じることの難しさ」を描写しています。この小説のテーマはこれなのでしょうね。



犯人が顔を変えながら逃げるところは、英国人女性教師殺人事件の犯人を彷彿させます。途中で犯人に関わった人々の「あいつは普通じゃ無い」という感想も不気味です。


小説を読みながら相関図を書いたのは初めてでした。そうしないと理解不可能で投げ出したくなる位、登場人物かなり多くて複雑です。


来年、映画化が決まったそうで、俳優は誰になるのか考えるのが専らの楽しみです。
妻夫木聡と深津絵里の「悪人」と同じ作家と監督なので期待しています。あれはすごく面白かったから。


話変わりますがこの時期、田園風景はいいですよ。水を張った田圃が湖みたいです。建物の明かりや夕焼けが湖面に映り、綺麗ですよ。カエルもいいBGMになっています。










まあ、いいことばかりではありませんが。苦手なヘビ、蜂が出て来たり、雑草と戦わなきゃならなかったり・・・。
そんなこんなな毎日です。猛暑の前のひとときのいい陽気を楽しんでいます。皆様も無理しないよう、お身体に気をつけてこれから始まる梅雨の時期を乗り切ってくださいね。








| masu17 | 14:50 | comments(2) | trackbacks(0) |
乱読する日々
「 先生は、ひと月どの位の本を読むの?」親しくなった患者さんに聞かれました。そういえば、どの位読んでるのかなと自分でも興味があったので、記録にとってみました。…とは言っても、写真に撮っただけなんですけどね。2月1日から末までで読みかけも含みます。漫画もたくさん。





図書館で何気なく手に取った、テレビでおなじみの報道記者のドキュメンタリー。ある日、奥さんが脳の病気で倒れるところから始まります。臨場感がありました。





同業の友人に薦められた、鍼灸師が主人公の小説。500ページ位あったけど、ぐんぐん引き込まれて、2〜3日で読み終わりました。埼玉北部の細かい地名が出てくるので、作者が気になっています。鍼灸師でないと書けない小説、この近くにおいでなのでしょうか?





ちょっと変わった夫婦の話。ほのぼのしています。こういったものは、枕元に置いて眠る前に読むことにしています。






ここのところ断捨離づいている私ですが、重い「 物を捨てたい病」のこの漫画家のエッセイを読んで、こういった観念に陥るのも大変だと思いました。






これはもう半年位前、ワクワクしてAmazonに注文したのですが全然読み終わらない、大変な本です。今のアメリカの食品業界の闇を書いたノンフィクション。訳本のせいか読みにくいタッチですが、興味有る内容なので絶対完読します!








健康や病気の本は、私の仕事に膨らみを持たせてくれるので大切です。この2冊はお世話になっている先生にいただきました。仕事の空き時間などに少しずつ読んでいます。たとえ読み飛ばしたとしても、自分の血となり肉となり必要な時に役立つと思うので、勧められた本は読もうと思います。





世の中の流れ、知っていた方がいいことを描いて有る漫画はつい、買ってしまいます。これは生活保護がテーマ。







いま、飛ぶ鳥を落とす勢いの作家の小説。猫が主人公というのもイイですね。
やはり図書館で見つけました。







患者さんが勧めてくれた漫画。その方が、「 ラストを言いたいけど先生に読んで欲しい」と言ってくれました。色々考えさせられる大作です。







以前から、近藤ようこという漫画家の作品には注目していましたが、ここまでやるんだな、とビックリしました。表現のタブーとされている題材を、しっとりと描きあげています。すごいです。










お風呂に入る時には必ず、ブックオフなどで購入した本を持って入ります。フニャフニャになるので読んだ後は捨てることが多いかな。単行本だと活字も大きいのでお風呂でも読み易い。小説より、評論やエッセイなど遡らなくても読めるものが最適。免疫学者の安保先生、作家の曽野綾子はよく読みます。







こんなところでしょうか。2月は、家に居ることが多かったせいか、たくさん読んだ方かもしれませんね。この他にも、トイレでは猫の写真集などパラっと開きます。



どんな本にも大抵共感できる一行、心に残るセリフがあります。それを見つけるのはその時の自分だけ。自分が欲している言葉と出会った時の感動は、言いようがありません。
・・・だから読書はやめられない。





| masu17 | 22:45 | comments(2) | trackbacks(0) |
本の話・・・松本清張

高校生の時、夢中になって読んだ本の一つが松本清張でした。きっかけは、私の読書好きを知った国語の先生が「 或る小倉日記伝 」を勧めてくれたこと。





松本清張は、映画にテレビドラマにと、そのストーリーの面白さでひっぱりだこですが、実際その活字を追ったことのない人も多いと思います。時刻表のトリックなどが有名で、ミステリーの作家というスタンスが前面に出てしまうからかもしれませんが。

清張を一言でいうなら、やるせない人間の哀しみを書ける作家だと。弱い立場の人間が、どうしようもなく侵してしまった犯罪。清張ほど主人公の気持ちになれる小説の書き手を他に知りません。

違う時代に生まれたなら、もうちょっと幸せに過ごせたろうにと、時代を恨んでしまうような主人公。清張自身も貧しく生活に追われ、作家になったのは40歳を過ぎてからでした。それまで書く時間がなかったそうです。

でもその働き抜いた日々の経験が、晩年になってもなお精力的に枚数を重ねられたのでしょう。人を書ける作家の第一人者だと思います。




ところでなぜ今、清張の話題かと言うと…、こんなことを思うのは私だけかもしれませんが…最近無罪が確定した元死刑囚の袴田さんのニュースがあったからなんです。

だぶるんです、清張の世界に。袴田さんの巻き戻せない時間が悔しく哀しい。何もできませんが、袴田さんのこれからの幸せを心からお祈りしています。





| masu17 | 12:20 | comments(0) | trackbacks(0) |
排泄のハナシ


    興味深い本をみつけました。


    パンツは一生のともだち    西村かおる・著


    看護師さんが書いたコミカルだけの本かと思ったら、これがすごく深い本なんです。

    入れること( 食べること )は公然と語られるのに、出すこと( 排泄すること )は、

    そうもいきませんよね。



    排泄ケア専門ナースである作者が、時には仕事のワクを越えて、患者さんをまるごと

    引き受けようとする姿勢に感動しました。

    人間としての尊厳を失って、絶望の淵にいる患者にとって、一筋の光のようです。




    



    特に共感した文を引用します。



    「 年をとったら鈍感になるとか、認知症になったら何もわからなくなると思うのは、

    まったく逆で、年をとった分、経験知から感じ取ることが多くなり、敏感になるけれど、

    表現がうまくできなくなることから誤解されていると思っている 」



    これは、日頃私も患者さんに対してとてもよく感じることだ。

  

    「 仕事柄、たくさんの高齢者と出会い、そして時にはその方たちの最期を知ること

    もある。その経験からいつも感じることは、実に当り前なのだが、人は急に老いるわけ

    ではなく、若い頃の延長であり、そして死ぬ時には生きたように死ぬということだ 」




    ノンフィクションらしく、治療が途切れた患者に思いをはせていることも多い。

    老人だけでなく、障がいのある人や、子ども、病気、怪我など排泄に困った人の実例も。



    100歳の、何十年もオムツだった患者が、運動と声かけでパンツになった話など、

    症例が盛りだくさんで、とても興味深い。



    ぜひ手に取ってみてください。誇り高く老いを迎えられますように。

    誰もが行く道ですから。





    
| masu17 | 20:39 | comments(0) | trackbacks(0) |
芥川龍之介



   昔からテレビと音楽は、無くてもぜんぜん平気なのですが、活字がないと禁断症状が

   でてきてしまう私。これから何回か、本に関する私事を書いていきたいと思います

   実は、このブログも4年目になり、日常を綴るのも飽きてきてしまって

   昔話でもちりばめようかと思った次第です。
  

   
   靖国神社にほど近い大学で日本文学を専攻し、卒論は芥川龍之介の「 歯車 」。

   芥川龍之介研究の第一人者、故吉田精一先生の最後のゼミ生です。

   詩人の白石公子さんは、一つ上の先輩。

   白石さんのエッセイを読むと、やはり最後の吉田ゼミ生と書いてあるものがありますが、

   そう言うのもわからなくもないのです

   

   
   4年生の6月、学生は教育実習に2週間ほど出かけます。

   私も母校の高校に行きました。

   そしてゼミに戻ると、先生は体調を崩され、休講が続くことになりました。

   そして私が卒業するまで、講義に戻って来ることはなかったのです。

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| masu17 | 21:44 | comments(0) | trackbacks(0) |
いま、銀河鉄道の夜
 
  夕べも大きな余震があり、眠れぬ夜を過ごしている人も多いと思います。

  地震の犠牲になった、名も知らぬ人に思いをはせて、体調を崩している人も。

 
  東北の作家、宮澤賢治の 「 銀河鉄道の夜 」 は、読んだことがありますか?

  私はこの作品に、ずいぶん救われました。宮澤賢治の作品すべてに、ですが。


  


  簡単にストーリーを記すと・・・。

  
  少年ジョバンニは、船乗りの父親が行方不明なため、家の手伝いなどでいそがしく、

  勉強の時間もとれず、卑屈になりかけていた。

  以前は、幼馴染のカムパネルラとは、仲良く星座の話などしていたのに・・・。
  

  ある日、カムパネルラが、同級生を助けるために、川で溺れてしまう。

  カムパネルラのたましいが、天国に旅立つ時の乗り物が 「 銀河鉄道 」で、

  偶然、ジョバンニも、それに乗り合わせる。

  そこでの、いろんな人たちとの出会いが、ジョバンニを変える。


  タイタニック号で、難破した人たち

  家庭教師の青年と、教え子2人。

  船が傾き、救命ボートに人を押しのけ、教え子を乗せようとした家庭教師だったが、

  沈む船に身をゆだねることを選ぶ。

  「 私たちはもうなにも悲しいことはないんです。私たちはこんないいところを旅して、

  じき神さまのところに行きます。そこは本当に、明るくていい匂いがして立派な人たちで

  いっぱいです。」



  サソリの火

  昔、一匹のサソリがいて、小さな虫を殺して食べていた。

  ある日、イタチに食べられそうになり、逃げて井戸に落ちる。

  「 ああ私は、いくつの命をとったか解らない。なぜ、この命をイタチに呉れなかったのか。

  そしたらイタチも一日生き延びられたろうに。神さま、こんどはこの命をまことのみんなの

  幸いのためにおつかいください。」

  そういうと、サソリは真っ赤な美しい火になり、夜の闇を照らすようになった。

  
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| masu17 | 10:01 | comments(0) | trackbacks(0) |
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